魔法はとけない

君と同じ時代に生まれてきた僕らはツイてる

渋谷すばるという唯一無二のアイドル

2018年7月15日、関ジャニ∞5大ドームツアーが始まる。それは関ジャニ∞から渋谷すばるという唯一無二の存在がいなくなることを意味し、6人の関ジャニ∞がスタートすることを意味する。

 

彼らの口から脱退という言葉と、そこに至った経緯を聞かされたあの会見からちょうど3ヶ月。私は未だに現実感が伴わないままでいる。7月に入り、様々なレギュラー番組や歌番組で、「最後」という言葉が使われるようになり、たくさんの花道が用意されていることに喜びと同じぐらいの寂しさを感じながらも、それでもこれが現実のこととは思えなかった。

 

きっと、京セラドーム大阪で6人の関ジャニ∞を見ても、それを現実だとは思えない気がしている。6人の関ジャニ∞を見て、「そうか、これからは6人か」と単純に納得するには、私は彼らと時間を共にしすぎた。

 

思えば私は関ジャニ∞を、自分の人生の半分以上の時間をかけて応援している。関ジャニ∞を好きになったのは、14歳の時だ。まだデビューする前、彼らがまだ8人だった頃。がむしゃらで真っ直ぐ前だけを見ている彼らが大好きだった。初めてライブに行ったのも、FCに入ったのも関ジャニ∞だった。関ジャニ∞は私とって特別な存在で、絶対的な存在だった。

 

私は他にもたくさんのグループを応援しているし、関ジャニ∞から離れた時期がないわけではない。だけど毎年のライブに足を運ぶと、必ず彼らは誰よりも楽しませてくれた。そして、その真ん中にいつも渋谷すばるというアイドルがいた。

 

渋谷すばるのパブリックイメージは「アイドルらしくない」になるのだろう。だけど私は彼ほどのアイドルはいないと思っている。少なくても私がステージを見た人の中で、彼は誰よりもアイドルだった。

 

アイドルという言葉は「偶像」という意味を持つ。確かにすばるは自分が偶像になることを望んではいなかった。生身の人間であることを、怒ったり悲しんだり悩んだりすることを、決して隠さない人だった。

 

だけど、私が定義するアイドルは「偶像」ではない。「そこにいるだけでどうしようもなく人を惹きつけてしまう人」だと思っている。そういう意味で、私はすばる以上のアイドルを知らない。

 

去年のドームツアーで、私はアイドルとしてのすばるの集大成を見たような気がしていた。前半は全てバンドで構成された前回のツアー。楽器を演奏しているとき、彼らは自分の見え方に気を使わない。音を奏でることだけに集中している。だけどすばるだけは、どのタイミングを切り取ったってかっこいいのだ。見え方なんか気にしていないのに、本当にかっこよかった。あれには心底驚いた。どれだけ他の人を見ようとしても、すばるが目に入ると他の人が見えない。見れなくなる。ただ自分をさらけ出すだけで、こんなにも人を惹きつけてしまう。完敗だと思った。アイドルという場所から離れれば離れるほど、すばるが天性のアイドルであることが浮き立ってしまう。渋谷すばるは類い稀なる、唯一無二のアイドルだった。

 

すばる自身がアイドルとしての自分をどう思っていたか、今となっては誰にもわからない。だけど、すばるはアイドルが嫌だったわけではないと私は思っている。そう信じたいだけかも知れないけれど、それでも私はそう信じている。従来のアイドルの型にはまらず、だけど誰よりもアイドルとしての誇りとプライドを持っていた。そんなすばるが大好きだった。

 

今の気持ちをどうしたら言葉に出来るだろう。ずっと考えていた。だけど、たった一言だ。寂しい。関ジャニ∞の真ん中で魂を込めて歌う私たちのメインボーカルにもう二度と会えないことが、渋谷すばるというアイドルをもう見ることができないことが、7人の関ジャニ∞が終わってしまうことが、ただ寂しい。

 

7人で最後に出演した関ジャムの放送を見ながら、私は涙を止めることができなかった。子供みたいに、文字通り足をバタバタさせて泣いた。だってどうしたって受け止められるわけがない。前を向く関ジャニ∞の真ん中に渋谷すばるという存在がないなんて、信じられるわけがない。

 

たくさんの「最後」で彩られた番組たちを見ながら、私はすばるが「やっぱり辞めるの辞めるわ」と言い出さないかと思っていた。言い出してほしいと願っていた。だっていつもすばるは涙目で、関ジャニ∞を誇りに思ってることが、6人のメンバーが大好きで仕方ないことが伝わってきたから。だから「やっぱり続けるな」って言ってもええんやでって毎日思ってた。そんなの、ただの私の願望だとわかっていたけれど。

 

いろんな感情が渦巻いて、整理なんかできなくて、だけどただ私はシンプルに寂しくて、そしてすばるが好きだ。すばるにここにいてほしいと願うのと同じぐらい、すばるのこれからの人生がどうか清らかであたたかいものであってほしいと願っている。すばるの目に映るものがどうか美しいものばかりであってほしいと願っている。どうかこれ以上苦しんだり傷ついたりすることなく、笑顔で自由でいてほしい。おいしいものをたくさん食べて、身体が痛くなるまで寝ればいい。好きなことをして好きなように生きてほしい。支え合える素敵な女性に出会ってほしい。そして、歌を歌っていてほしい。

 

関ジャニ∞を応援し出したとき、こんなにも大きいグループになるなんて夢にも思っていなかった。関ジャニ∞は私の夢であり、希望だった。彼らは自分たちの力で夢が叶うことを私に教えてくれた。そしてその真ん中でいつも堂々と立っているのが、渋谷すばるだった。想像もしていなかった未来を、すばるは見せてくれた。だから、またきっと想像なんか遥かに超えた未来を見せてくれると信じている。

 

関ジャニ∞が大きくなって、安定的な人気を得て、私もこれから平穏に彼らを応援できると思っていた。うっかりしていた。彼らの身体にはDreamin' Bloodが流れているのだ。彼らは絶対に「夢見ることをやめない」のだ。それをいつだって命がけで表現していたんだ。だから、すばるの夢を止めることなんて、誰にも出来ない。

 

こんな悲しいことは起こってほしくなかった。ずっと7人で笑っていてほしかった。だけどこの悲しい出来事の中で、一つだけ嬉しいことがあった。すばるがたくさんのスタッフの皆様に愛されているということ、そして何より、すばるがそのことをきちんとわかっていたことだ。何も信じられないかのような目をしていたあの頃のすばるに、「あなたはたくさんの人に愛されているよ」、「だからあなたはここから一歩踏み出すことを決めることが出来たんだよ」と伝えると、すばるはどんな顔をするだろう。あの頃のすばるに「未来は必ずくるよ」と伝えたい。

 

すばるがくれたたくさんの思い出やたくさんの感情を、そのまま言葉にすることなんか絶対に出来ないけれど、私がすばるに対して思うことは、結局「ありがとう」の一言に尽きる。

 

たくさんの歌で私を救ってくれてありがとう。夢が叶うことを教えてくれてありがとう。たくさん笑わせてくれてありがとう。eighterという名前をくれてありがとう。すばるに出会えて本当によかった。本当にありがとう。

 

明日から6人の関ジャニ∞がスタートする。それでも関ジャニズムの中に必ずすばるの血が通っていることを、私は絶対に忘れない。そしてすばるがくれたたくさんのことを、出来る限り一つでも多く覚えていたい。そしてすばるが言った言葉と同じ言葉を私は7人に伝えたい。関ジャニ∞を好きになって15年、本当にいろんなことがあった。エイトのことに限らず、プライベートでもたくさんのことがあった。それでも、エイトを応援することは、楽しいことしかなかった。一人じゃなかったから。いつも関ジャニ∞と私たちは、深い場所で繋がっていたから。

 

ギリギリの下ネタ言っても、テレビで全然笑わなくても、関ジャニ∞を中退しても、それでもそんな姿さえ人の心を掴んで離さない、渋谷すばるは唯一無二のかけがえのない私のアイドルだった。本当にありがとう。

 

弱いところを、かっこ悪いところを、見せてくれた。涙も笑顔も見せてくれた。それでも前に力強く進んでくれた。そしてもっと素晴らしい景色を見せてくれると信じさせてくれた。関ジャニ∞は私にとって特別な、唯一無二のアイドルグループです。これからもよろしくね。

 

すばると関ジャニ∞の未来が、どうか明るくて優しいものでありますように。明日からの彼らを思って、心からそう願う。